ファクタリングとは、資金調達の方法の一つで、売掛債権に保険をかけたり未回収の売掛債権を引き取って現金化したりすることが可能となるサービスです。日本では商品の取引などで、お金は後で支払う「信用取引」が一般的です。ただ、売掛債権は後払いであることから途中で資金繰りがうまくいかなくなることも少なくありません。そういった場合にファクタリングサービス会社を利用することも考える必要があります。そこで今回は、ファクタリングサービスとはどんなものなのかを詳しくご紹介します。

ファクタリングの歴史は古い

ファクタリングの歴史は、紀元前の古代メソポタミアに起源があると考えられています。ただし現在のようなファクタリングサービスの形ができあがったのは、貿易による商売が盛んになった16世紀のヨーロッパからです。商品を遠く離れた国に交易に行き、売上を持って帰るまでには長い時間がかかります。そのため売上を待っている間に商売が成り立たなくなるため「対価を受け取れる権利」を買い取るサービスを行うファクターという商売が広がりました。これが今のファクタリングの前身とされています。

ファクタリングサービスには5つの方法がある

取引において、相手を信用した上で「支払いは後で」とすることが一般的です。ただ、相手企業がきちんと期日までに支払いをしてくれればいいのですが、色々な事情から支払いが遅れたり、最悪の場合相手が倒産して売掛金を回収できなかったりという可能性もないわけではありません。そのためファクタリングサービスを利用してそのリスクを回避することが可能です。そしてファクタリングサービスを利用する場合、以下の方法から選ぶことができます。

保証ファクタリング

相手企業に不安がある場合などに利用可能なファクタリングです。ファクタリング会社が与信調査をして保証の枠を決定します。もし万が一相手企業から売掛債権を回収できなかった場合には保証をしてもらえます。

買取ファクタリング

一般的にファクタリングとは買取のことをいうことがほとんどです。売掛債権を現金化したい場合に使うことができます。回収不能や相手企業の倒産で不良債権になることを回避できるのが大きなメリットです。ただ、ファクタリング会社によってかかる手数料が違ったり、現金化を断られることもあります。

一括ファクタリング

一括ファクタリングシステムを利用して、手形発行の事務作業などが不要になり経費削減にもなる方法です。取引先とファクタリング会社の3社間で契約して行います。ただし支払い企業が一括ファクタリングシステムを導入していることが条件となります。

国際ファクタリング

海外の企業との取引で売掛金回収のために利用されるサービスのことです。取引をしている企業同士に加え、日本国内のファクタリング会社と海外のファクタリング会社の4つの企業間で行います。

医療ファクタリング

病院ですぐに受け取ることができない診療報酬債権によるファクタリングのことです。診療報酬の他、介護サービスにおける介護報酬、薬局における調剤報酬でも同じようにファクタリングサービスを受けることができます。ただし未対応の会社もあるため注意が必要です。

ファクタリングサービスにはリスクもあることを忘れないようにする

ファクタリングサービスは、売掛債権を現金化することができるサービスですが、リスクもあるため利用には注意が必要です。通常の売掛取引と違い、手数料がかかりますし相手方に現金化したことが分かってしまうこともあります。そのため慎重にファクタリングサービス会社を選ぶ必要があります。キャピタルプランナーは実績も多く即日現金化に対応可能などサービスが充実していますので、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。